卓球のダブルスのサーブは、シングルと違って打つ順番などがわかりづらくルールがあります。ダブルスをはじめて行う前には、サーブのルールに気をつけましょう。また、勝つためには、相手に有効なサーブを打つのがポイントになります。
そこで、卓球におけるダブルスのサーブについて、ダブルスのサーブのルールや気をつけたいサーブを打つ順番、順番間違いをしてしまった場合、サーブを出すときのポイントや有効的なサーブなどお伝えしていきましょう。
これを読めば、ダブルスのサーブについてのルールや打ち方のポイントなどがわかり、サーブを打つときに順番を間違ってしまったときでもすぐに対応できるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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卓球におけるダブルスのサーブのルールとは
今まで卓球をしてきた人でも、シングルスからダブルスになると迷ってしまうのが「サーブ」ではないでしょうか?
卓球のダブルスのサーブは、シングルスのサーブを基本ルールとして、2つのルールが上乗せされます。
1つ目は、サーブコースの制限です。
シングルスのサーブではどこを狙ってもOKですよね。
しかし、ダブルスでは、必ず対角線に打たなくてはいけません。
自分コートの右側から、向かって左半面のコートへ斜めにサーブします。
ちなみに、センターライン上は有効です。
サーブはシングルス同様に2本交替で行います。
2つ目は、サーバーとレーシーバーの選出と順番についてです。
ダブルスでは先攻・後攻が決定した後、先攻チームから先にサーブする人を選出します。
後攻チームはサーバーを確認してから、レシーバーを選ぶことが出来ます。
ここで、このセットのサーバーとレシーバーの組み合わせが確定することになります。
これについては少し複雑ですから、次で詳しくご紹介しましょう。
卓球のダブルスで気をつけたいサーブを打つ順番
ダブルスでは、全体を通しての決まりがあります。
それは必ず「ペアが交互に打たなくてはいけない」ということです。
先程ご紹介したように、サーブする人を決定してから、レシーバーを選びます。
ダブルスでは交互に打つルールなので、必然的にサーバーとレシーバーの組み合わせが決まってしまいます。
ダブルスでは4人いますから、組み合わせも4パターンあることになります。
- サーバー「先攻1さん」、レシーバー「後攻1さん」
- サーバー「後攻1さん」、レシーバー「先攻2さん」
- サーバー「先攻2さん」、レシーバー「後攻2さん」
- サーバー「後攻2さん」、レシーバー「先攻1さん」
同じセットの間は、この順番で回ることになります。
セットが変わる時には、サーブ権が移るのでレシーバーも交替になります。
1セット目の「後攻1さん」のレシーバーは「先攻1さん」、1セット目の「先攻1さん」がサーブの時には、レシーバーは「後攻2さん」、1セット目の「後攻2さん」がサーブの時にはレシーバーは「先攻2さん」、1セット目の「先攻2さん」がサーブの時には「後攻1さん」がレシーバーとなります。
シングルスに比べると、ダブルスのサーブとレシーブに関しては順番が決められているので、少しややこしいと感じるかもしれませんね。
もし間違ってしまったらどうなるのか、次はその点についてご紹介しましょう。
卓球ダブルスでサーブの順番間違いをしてしまった場合
今までシングルスだった方にとっては、ダブルスでもっとも間違えやすいのがサーブの順番かもしれませんね。
ルールでは、順番を間違えてしまった場合についても定められています。
ダブルスのサーブで順番を間違えていた場合は、気づいた時点で正しい順番に直してゲームを再開します。
それまでの間違えた順番で行っていたゲームの分の得点については、そのまま有効となり、やり直しはしません。
ただし、ラリーの途中などに気づいて中断した場合には、「レット」となります。
「レット」とはカウントされないということです。
レットになった後は、正しい順番でまたゲームを再開することになります。
ここでポイントになるのは、間違った順番で行われていた時の得点が有効になってしまうことです。
悪意のある人なら、あえて間違えたり、間違えに気づいても有利なレシーバーの時には指摘しないということも考えられます。
スポーツマンシップが問われるルールですね。
ダブルスで勝つためのサーブを出すときのポイント
卓球のダブルスとシングルスの、もっとも大きな違いは、ペアが交互に打たなくてはいけないことでしょう。
自分のサーブをレシーブされたら、次は必ずペアが打たなくてはいけません。
ですから、自分が打つ時には常にペアの順番を意識しながらプレイすることが必要になります。
卓球のダブルスで勝ちたいと思うなら、「ペアが得意な攻撃を出せる球をレシーバーに打たせるサーブ」はとても重要になります。
このためには、普段からペアとコミュニケーションを取ることが必要になります。
得意・不得意な球種やコース、また性格から考えられるゲームパターンは知って置く必要があります。
また、対戦相手についての情報もあれば、尚良しですよね。
レシーバーとペアとの相性も重要です。
自分の打ったサーブが、思い通りにペアの得意な球種で返球されれば、ペアは得意なショットで攻撃することができます。
また、ダブルスのサーブではコースが制限されるので、コースを読まれやすくタイミングをしっかりと合わせて強打される可能性があります。
そのため、出来るだけ読まれくいコースをねらったり、あえて打たせるなどの戦術も必要になるでしょう。
ダブルスでは相手に読まれにくい有効なサーブを打ちましょう
卓球のダブルスでは、シングルスと違ってサーブコースが対角線に制限されるので、レシーバーはコースを絞りやすくなるという特徴があります。
狭いコース内にサーブを打たなくてはいけないので、サーバーにはコントロール力はもちろん、対戦相手に読まれにくいサーブを打つ技術も求められるのです。
読まれにくいサーブのためには、出来るだけ同じフォームから様々なポイントへサーブを打てなくてはいけません。
同じ体勢から、センターライン上やサイドライン付近へと打ち分けられれば、球が放たれた後に落下点へ回り込まなくてはいけませんから、ミスする可能性も高くなりますよね。
さらに、基本となる下回転サーブにフェイントのロングサーブを織り交ぜる事が出来れば、さらに対戦相手は苦戦を強いられることになるでしょう。
様々な球種を打つことが出来ても、相手にコースや球種を読まれてしまっては威力は半減してしまいます。
「何がくるかわからない。」というのが、対戦相手にとっては大きなプレッシャーとなるのです。
普段のサーブ練習の時から、読まれないフォームを意識して練習することが重要です。
卓球のダブルスには、プレーヤー個人のレベルだけでなく、ペアとの相性や戦術によって勝敗が決まるというシングルにはない魅力があります。
ルールは少しややこしくなりますが、ダブルスならではの楽しさを味わってくださいね。