法事の案内が届いたとき、その日にどうしても法事に参列できない場合は、法事を欠席することになります。
このときに気になるのが、欠席理由の伝え方や伝える方法などのマナーです。
法事をやむを得ず欠席するときは、どのように理由を伝えれば失礼にならないのでしょうか。伝え方のマナーを知って、失礼のない振る舞いをしましょう。
また、欠席の場合の香典についてもご紹介しますので、こちらも併せて確認してみてください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
習字教室を開くには?自宅開業を目指しているあなたへアドバイス
「習字教室を自宅で始めたい」という主婦の方もいるのではないでしょうか。書道教室を開くには何が必要...
合気道と空手の違い!子供に習わせたい時の判断基準と特徴を解説
子供に武術を習わせたいと思っているお母さんの中には、合気道と空手のどちらを習わせたら良いか迷っている...
エチケットとマナーの違いは?違いを知ってルールを守った生活を
エチケットとマナーは似たような意味合いで使われることが多い言葉です。でも、この2つの言葉の意味を理解...
スポンサーリンク
法事を欠席するときは理由を伝える?法事を欠席するときのマナー
法事の出欠は、ハガキや封書で届くのが一般的です。法事に出席できるのであれば、そのまま返送するだけで済みますが、欠席するとなると、ただ欠席に◯をつけてそれで終わりというわけにもいきませんよね。法事を欠席しなければならない時は、できるだけ失礼にあたらないように、より慎重にならなければいけません。
誰にでも「やむを得ない事情」で欠席することはある
たとえば、法事の日程と前々から決まっていた出張が重なってしまい、どうしても出席することができないとあらかじめわかっている際には、欠席の連絡をすることになります。本来であれば、正直に欠席理由を述べるべきでしょうが、受け取る側によっては「大切な法事の日くらい仕事を休めないのだろうか?」と思われてしまう可能性も高くなりますので、ここはあくまでも「やむを得ない事情で」という程度に留めておいたほうが無難でしょう。
そして、後日連絡を取る機会があった際にでも、あらためて法事を欠席したことをお詫びしたうえで、出張と重なってしまい、欠席せざるを得なかった旨を伝えると良いかと思います。
欠席理由の伝え方・法事を欠席するときの連絡方法
法事の日程がわかった段階で、すでに出席できないことがわかっている場合は、案内状の返信欄に欠席する旨を書き込み、まずは早めに返送しましょう。いくら親しい間柄だったとは言え、案内状が届いているのにも関わらず、電話やメールだけで要件を済ますのは、さすがに大人としてのマナーに欠けると言わざるを得ないですよね。
法事を執り行う親族側の本音
法事は亡くなった方を偲ぶ場という側面だけでなく、周囲の方たちに対して感謝を伝える場でもあります。法事の準備にも時間をかけて、何かと大変な時期だということを考えると、誰が出席するとか欠席するとかいちいち気にするというよりも、滞りなく法事を終えることに集中したいというのが本音かと思います。
欠席の連絡は書面に残す
事前に出欠確認を行うことで、椅子が足らなかったり、食事が大量に余ってしまったりという不手際がないようにするのですから、やはり電話のように形に残らないものよりも、きちんと手元に残る形で連絡をするようにしましょう。
メールなら文字として形に残るから良いと思われるかもしれませんが、忙しい中で確実に目を通してもらえるかどうかもわかりませんので、やはり避けたほうがよろしいかと思われます。
法事を欠席するときの香典金額と送り方
何らかの事情で法事を欠席せざるを得ない場合であっても、やはり香典はお渡しするべきでしょう。事前にこちらから訪問することが可能であれば、法要当日よりも前に親族へ直接お渡しするべきですが、遠方のケースだとなかなかそうもいきませんよね。その場合は案内状の返信だけでなく、香典を事前に郵送することになります。
欠席時は香典にも一言添えるのがマナー
同じ香典を送る場合でも、便箋を使ってお手紙を書く代わりに、一筆箋やメッセージカードで端的に気持ちを伝えるだけでも、受け取る側の心象は大きく違ってきますので、まずは法要へ欠席する旨の返信をしたのち、現金書留で香典を郵送する際には、お詫びの気持ちをこめて一言添えるようにしましょう。
香典の金額に迷った時の考え方
亡くなられた方との間柄にもよりますが、法事に出席した際には食事が用意されてることが一般的ですので、招待を受けた人数に応じて、1人1万円ほどを香典として包むのが基本的な考え方です。法事を欠席するとなると、食事の分を差し引くとしても、本来包むべきだった金額の半分の5千円と考えておいたほうが良いかと思います。
現金書留とは言え、そのまま現金を入れるのは避け、きちんとのし袋に入れてから専用封筒に入れて郵送しましょう。
法事はなるべく参列するのが基本!やむを得ない場合は早めに欠席連絡を
急に連絡が入る葬儀とは違い、法事の案内はあらかじめ早い段階で届くため、たとえすでにプライベートな予定が入っていたとしても、可能であればそちらはキャンセルして、法事を優先させるのがマナーです。しかし、予定をキャンセルしたというような恩着せがましい発言は、法事の場ではけっしてしてはなりません。
法事の案内が届くくらいの間柄なのですから、よほどの事情がない限りは都合をつけて出席するべきではありますが、出席予定で返信していたにもかかわらず、急遽欠席しなければならなくなった場合は、どうするべきなのでしょうか?
急に法事に行けなくなった場合
一旦出席の返事をしたあとから、法事に欠席する用事ができてしまった場合は、まずはいち早く欠席の連絡を入れましょう。本来であればお詫びの手紙で伝えるべきですが、法事の直前になって欠席しなければならなくなった時は、とりあえず電話などで欠席の連絡を入れ、後日あらためて香典を郵送します。
急な用事だけでなく、自分や家族が体調を崩したり、入院を余儀なくされた場合であっても、この段階で詳細な理由を伝える必要はありませんので、やはり「やむを得ない事情で」といった程度にぼやかしておきます。
法事と結婚式が重なったときはどちらが優先?結婚式が理由で欠席することについて
お通夜や告別式のように、いつ何時あるかわからない出来事ではないにしても、タイミングによっては法事と結婚式に招待されている日が重なってしまうこともあります。それがたとえ前々から楽しみにしていた結婚式であっても、あとから法事の案内が届いた場合は、どちらを優先させるべきなのか、実に悩ましいところです。
慶弔の意味合いを考えてみる
慶事とはお祝いごとを指すのに対して、弔事は亡くなった人を偲ぶ場であるため、同じように招待を受けたとしても、こちらの心持ちが変わってくるのもムリはありません。ですが、たとえ結婚式に出席できなかったとしても、今後のお付き合いが終わるわけではありませんので、何らかの別の機会に個人的に祝ってあげることが可能なのに対して、弔事である法事を欠席するとなると、改めて供養をするタイミングが掴めないケースもあることでしょう。
これまで、結婚式と法事が同じ日程になってしまった場合においては、よほどのことがない限りは弔事である法事を優先させるのがマナーとされてきました。しかし、これからの関係性を考えた場合、法事よりも結婚式を優先しても良いのではないかという風潮に変わりつつもあるようです。
世間の風習や常識とは、時代とともに変化してくるものです。法事に欠席するか否かといったデリケートな問題に関しては、自分の考え方だけを優先することなく、さまざまな考え方があることを理解したうえで、失礼のないように振る舞いたいものですね。