袱紗(ふくさ)には慶弔両用タイプがありますが、それぞれ使い方にはマナーがあります。
包み方から渡し方など慶事と弔事では若干異なるので、使い方には注意が必要です。また、普段使わない袱紗だからとしまいこんでしまい、いざ使う時にない!ということもあるでしょう。
袱紗の代用品になるものや使い方についてもご説明しますので、知識の一つとして覚えておきましょう。
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慶弔両用の使い方ができる袱紗とは?袱紗は全部で3種類
ご祝儀袋や香典袋はむき出しのまま鞄やポケットに入れず、袱紗に入れて持ち歩くのがマナーです。大人なら冠婚葬祭用のアイテムとして1つは用意しておきたいものです。
袱紗には用途に合わせた3種類がある
慶事用と弔事用と慶弔両用タイプです。
その違いは、主に色
暖色や明るい色味のものは慶事用、寒色や暗い色味のものは弔事用に使います。
慶弔両用タイプは、色で言うと紫です。内側と表の布が寒色と暖色それぞれ別の色を使っているリバーシブルタイプもあります。
これから袱紗を買うのであれば、御祝い事にも不幸にもどちらにも使える慶弔両用タイプがお勧めです。
ちなみに、紫色は色の濃さによっては両用になりませんので注意が必要です。
両用出来る濃い目の紫色は慶事よりも弔事を連想する人もいるでしょう。大丈夫と言われても気になる人は、リバーシブルタイプがお勧めです。
裏表で色が違うので、慶事と弔事で使い分けることが出来ます。
なお、柄や刺繍は入っていても構いませんが、慶弔どちらにも影響のない物を選ぶのがお勧めです。
慶弔両用の袱紗でご祝儀を包んから渡すまでの使い方
慶弔両用タイプの袱紗は色を気を付けても、使い方を間違うとマナー違反となってしまうことがあるので、使い方には注意が必要です。
袱紗にはご祝儀袋の包み方や入れ方にルールがある
簡単に言うと、慶事用のご祝儀袋は右手で取り出せるように袱紗に入れたり包みます。
利き手にとって取り出しやすい方向があるとは思いますが、これが逆になると大変失礼な事ですので、このポイントはしっかり覚えておきましょう。
ポケットタイプやポーチタイプは形作られた袱紗の中に入れるだけ
慶弔どちらかによって取り出す時の方向が合うように袱紗の向きを変えて使えば良いですが、風呂敷タイプは包み方の順番も気を付けてください。
慶事用として使う時は、左、上、下、右の順番に折ってご祝儀袋を包みます。弔事用として使う時は、右、下、上、左の順番に折って香典袋を包みます。
ご祝儀袋は袱紗から取り出した時には自分が表書きを読める方向に入れます。
受付では、袱紗からご祝儀袋を右手で取り出して、お祝いの言葉をのべながら袱紗を台としてご祝儀袋に添えて、両手で丁寧に受付の人に渡します。
細かく言えば、右手で取り出したら、ご祝儀袋を袱紗の上で時計回り動かして向きを変えましょう。逆回転だと弔事の動きになってしまいます。
ご祝儀の受け渡しは一瞬の事ですが、こういう細かい部分をちゃんと出来るかどうかは大切です。
慶弔両用の袱紗の使い方、香典袋の場合の包み方と渡し方
慶弔両用タイプの袱紗を弔事用として使い場合は、香典袋を左手で取り出せるように袱紗に入れたり包みます。
慶事用と同じく、これが逆になると不幸を喜んでいるかのようで大変失礼な事ですので、このポイントはしっかり覚えておきましょう。
風呂敷タイプの袱紗の包み方も慶事用とは異なる
包む順番に気を付けてください。弔事用として使う時は、右、下、上、左の順番に折って香典袋を包みます。
香典袋も袱紗から取り出した時には自分が表書きを読める方向に入れます。
受付ではお悔やみの言葉を言ってから香典袋を取り出すこと
弔事の場合は、反時計回りに半回転させて、袱紗を台替わりに使って受付の人に差し出しましょう。慶弔両用タイプの袱紗を使っていても、その使い方は慶事と弔事では異なるので注意してください。
袱紗がない時の対処法とその使い方
急な不幸や用意するのを忘れていて、袱紗が無いという時には代用品を使いましょう。
袱紗を使う理由
お渡しするまでに汚れたり折れたりしないようにしたり、相手への気持ちや配慮のためです。正式な袱紗が無いからといってむき出しのまま持って行かず、無い場合でもその気持ちを表すことは大切です。
袱紗の代用品として使えるのは、ハンカチや小さめの風呂敷
大きな風呂敷だとご祝儀袋や香典のサイズに対して布が余り過ぎてしまうので、大きすぎない物なら代用品として使えます。
ハンカチや風呂敷を袱紗の代用品として使う場合はしわや折り目を伸ばしてから使いましょう。
なお、ハンカチや風呂敷なら何でもいいというわけではなく、最初にご説明した通り慶事には明るい色、弔事には暗い色が基本です。無地の白や黒のハンカチが慶弔両用に使えて無難ですが、あまりにも正反対の色柄は使わないようにしてください。
袱紗の選び方と購入先。おすすめはポケットタイプ
袱紗は普通のお店はあまり目にする機会が少ないため、どこに売っているか分からないという人もいるでしょう。普段意識していなければ気が付きませんが、専門店でなくても100円均一ショップやホームセンター、文房具売り場などご祝儀袋や香典袋が売っている場所の近くに、袱紗が置いてあることが多いです。
ただ、ご祝儀袋などと一緒に売られている場合の多くは選択肢が少なく、紫の袱紗しか取り扱っていないことも珍しくありません。
大型雑貨店やデパート、呉服店、冠婚葬祭の衣類を売っているお店等では、いくつかの種類を取り扱っていることもありますが、ネットで探すと色々な種類から選ぶ事が出来ます。
ネットで探すと、値段もデザインも色々な物が出てきてどれが良いか迷うでしょう。使いやすくて手軽なのは、ご祝儀袋や香典袋の出し入れがしやすいポケットタイプです。
ポケットタイプサイズの融通が利かない
内部に台紙が入って堅い作りだと、ご祝儀袋に厚みがあるときれいに沿わなかったり、小さめだとちゃんと収まらないことがあります。少し大きめだと、ご祝儀袋が入らないという心配は少ないでしょう。
リバーシブルタイプなどのように、台紙が使われていない物は、使い終わった後にコンパクトに畳んでバッグやポケットに収納することも可能です。