子供に武術を習わせたいと思っているお母さんの中には、合気道と空手のどちらを習わせたら良いか迷っている人もいるのではないでしょうか。そんなときは、両者の違いを知ってどちらにしようか判断してみましょう。
合気道も空手も、どちらも道着を着て行うため、一見するとどんな違いがあるのか分からないものです。
ここでは、合気道と空手の違いについてお伝えします。一体どんな部分が違い、お互にどのような特徴があるのかを知って、お子さんの習い事について考えてみましょう。
お子さんの年齢や性格なども考慮して、どちらが良いか考えてみてください。
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合気道と空手の違い・合気道とは
合気道は、二人一組でお互いに交代で技を繰り返し稽古し、心身を鍛えることを目的とした武道です。
合気道は相手といたずらに強弱を競うことをしないため、小さなお子さんから女性やお年寄りまで、幅広い年齢層の方に親しまれいます。
一般的には試合はなく、誰が一番強いのかということを決めることはありません。
試合はないものの、合気道の稽古に終わりはなく、根気よく続けることが大切です。
合気道の稽古ではまず形と順序を教わります。道場では、指導者による手本を生徒たちが真似をして繰り返し練習します。
なお、会派によっては合気道の試合をする会派もありまが、試合をする目的や経緯が会派により異なるので競技内容やルールはそれぞれ違います。
合気道と空手の違い・空手について
空手は突き技と蹴り技で相手を攻撃する武術です。
ひと口に空手と言っても主に2種類あり、伝統派空手とフルコンタクト空手が存在しています。どちらも手足を使って2人で戦います。
別名「寸止め空手」とも呼ばれてる伝統派空手は、キレイな技や礼儀に重きを置き、寸止めルールで直接的な打撃は禁止されています。そのため基本的に防具などは使わず素手で行い、相手への攻撃の直前で技を止めることで勝敗を決めていきます。
フルコンタクト空手は顔など以外の部位に突きや蹴りを入れ、直接的なダメージを与えるノックアウト制の空手になります。自分の体を使って相手を倒すことが目的となっているため、イメージとしてはボクシングに近いかもしれません。
そのため、試合ではヘッドギアなどの防具も必要になります。
お子さんのの性格によっては、刺激が強いように感じてしまうこともあるかもしれません。
合気道と空手の違いは技にあり
空手と合気道の違いとは
合気道とは日本で発祥しました。
合気道は力学的な力を利用して戦う武術で、投げ技や腕の肘や手首、肩に対する関節技がメインとなります。人間の体の力学的な面を知るは、合気道がとても良いと言えます。
人間の関節には可動域に骨格的な限界があるため、力のない女性でも使える護身術としても有名で、女性警察官も合気道の訓練をしています。
形を繰り返し練習することで技を磨きます。
一方の空手は、先ほども書いたとおり突き技と蹴り技などの打撃技がメインとなります。
空手のルーツは沖縄にあると言われており、今や世界各国で親しまれている人気の武道となっています。
なお、いずれも道着を着用していますが、合気道の道着は柔道着より薄手で、その上から袴を穿きます。
空手は合気道よりももっと薄くて軽い道着です。
合気道と空手を子供に習わせるならどっちがいいか
ここではお子さんの習い事として見たときに合気道と空手のどちらがいいかについて考えたいと思います。
これまで合気道と空手の特徴や違いを紹介してきましたが、どちらが良いかと言うと、子供の性格によって向き、不向きがあります。
合気道なら試合がないことが多いため、自分のペースでできますし、競争が苦手な子にも向いているでしょう。
空手は試合もあるので、負けたくない、強くなりたいと思っている子の方が向いているかもしれません。
合気道と空手のどちらを選んだとしても体力はもちろん、精神面も鍛えられます。
また礼儀作法はどちらも道場で学ぶ事ができます。
子供に武道を習わせると怪我が心配になりますが、合気道は怪我のリスクが低いので、子供でも安心して習うことができます。
また直接的な打撃がない伝統派空手であれば、怪我も少なくてすむでしょう。
しかし、習い事として検討するなら、もっとも大切なのは習う本人の気持ちなので、お子さんの意思を尊重してあげることが大切です。
ちなみにうちの子供のお友達のお母さんが、お子さんと一緒に空手を習い始めて、とてもハマっていると言っています。
運動不足やストレス解消にもなりますし、どちらもお母さんと一緒に習うことでより楽しく継続して習うことができるかもしれません。
お子さんの習い事を検討しているのであれば、親も一緒にという手もありますよ。
合気道と空手の違いを知って子供の習い事を決めよう
本人の気持ちを確認した上でも、まだ合気道と空手のどちらを習うか迷っているときには、ぜひ道場に見学にでかけてください。
実際に道場や練習風景を目で見たほうがリアルに伝わります。
その上で、もしも親が子供に心と体をしっかりと鍛えて欲しいと願うのであれば、空手がおすすめです。
特に力が有り余っているヤンチャな男の子にはおすすめと言えます。もちろん、女の子でも強くなりたいからと、空手をしている子は多いので、元気いっぱいの女の子にもおすすめです。
合気道は、空手と比べると練習はきつくはないかもしれません。
先程も書いたようにマイペースな子や競争苦手でコツコツ頑張れるタイプにおすすめです。
子ども自身がもしもどちらか迷っているようであれば、親が子供にどんなろことを鍛えてほしいかで決めるのもありです。
親も子も一緒に目標を持って習うことができれば、きっと長く続けられます。
ぜひ参考にしてくださいね。