育成ドラフトとはどんな制度なのか、あなたは知っていますか?
通常のドラフトで指名されるのとは違い、様々な制約のもとチームの支配下選手になることを意味します。
育成ドラフト選手が受ける制約とは?育成枠の意味とは?
育成制度が始まった当初の道のりや問題点、選手の本音について迫ります。
実力が全てのプロの世界。
チャンスがあっても恵まれない環境下にあるのが一番の問題かもしれません。
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育成ドラフト選手が受ける制約とは
育成ドラフトとはその名の通り「育成」を目的として選ばれた選手です。
育成ドラフトの主な制約
- 年俸について
支配下登録者の最低年俸は440万円です。遠征費は球団から支給されるが移動費は自腹です。 - 試合について
全ての試合に出場可能なわかではなく、可能な2軍の試合に限り同じチームから5人までと制限があります。 - 期間について
3年以内に支配下登録されなければ契約解除となり実績を残した選手に限り登録されます。選ばれなかった選手はここで将来性を失うことになります。 - 背番号について
「100」番台から3桁になります。
育成ドラフトで選ばれた選手はこのような規約のもとで活動をしなければならなく、さらにチャンスがなかなかつかみにくい大変厳しい世界になります。
育成ドラフト、育成枠の意味とは
育成ドラフトでこの枠に選ばれる選手の特徴
- 選手として球団で活躍していたが怪我により一時調整をする必要がある者
- 球団の選手としてはまだ選べないけど見込みがある選手
なかなか公に活躍するチャンスを掴みにくいと言われる育成ドラフトですが、選ばれたからにはまだ希望があります。
野球に対しての情熱があっても、金銭的にはかなり厳しい育成ドラフト選手です。
限りある枠に育成選手として選ばれ頑張ると決めたなら、切磋琢磨し小さな希望に向かって頑張りましょう。
実績を確実に残していけば、支配下登録され3桁が条件だった背番号も1桁または2桁になり、1軍選手として活躍する夢に一歩近づけます。
実力世界である厳しいスポーツの世界ですが、夢や希望は小さいながらにもあることを忘れないでくださいね。
育成ドラフトを実施した2005年当時の道のりとは
育成ドラフトはまだ歴史が浅く2005年に新しく、導入された制度であり当初は1つの制度としてあまり良い動きをしていませんでした。
育成ドラフトと通常のドラフトを同じ日に行い、更にその話し合いは裏で行われていて、結果的に球団が育成ドラフトに選んだ大学生選手の1人が決まっていた就職先と球団の折り合いがつかなく取りやめになったという事件です。
この事件で球団が強行突破していたとしたら、修復傾向にあった社会人野球とプロ野球の仲もどうなっていたか、そしてその大学選手の思いはどうなるのか、取りやめになったからその話はなかったことに、なんて簡単な出来事ではなかったのです。
また2軍には育成選手、研修制度、支配下選手と3つの線引きがあり同じ2軍で活動する。
その中でトラブルは起きないのか、どの選手も平等に活動に取り組めているのかは疑問に残るものでした。
このように育成ドラフトの道のりは当初険しいままで終わってしまったのです。
育成ドラフト制度の問題点とは
育成ドラフト導入当初の険しい道のりから数十年立ちましたが、その中でも数々の有名選手が誕生してきました。
「選手を育成」するという本来の目的が果たされている裏では新たな問題が起こっているのも事実です。
育成選手とは
本来プロ野球選手を目指す20代前半ほどの若い選手が選ばれるのですが、近年では30代のベテラン選手が立ち始めています。
それは怪我をしたベテラン選手が支配下登録のもと球団に残るのではなく、一度登録から外し怪我が治るまでリハビリ目的で育成契約を結んでいることが原因です。
また、1軍で戦力外を通告をされた多くの選手が2軍の選手不足により2軍に残っている。
これらの理由で、育成ドラフトに残るということが問題視されています。
このことにより夢を目指す、希望を持っている若手選手の枠がどんどん狭められているのが現状です。
本来の目的を果たされている裏で、疑問点が多々残るのは残念な話であります。
育成選手たちの本音
育成ドラフトで選ばれた選手の多くは差別を感じている人も多くいます。
もちろん普通のドラフトで選ばれず育成選手に滑り込めたことはとても嬉しのですが、なにかと育成選手が弱い立場にあるのが実状です。
「育成は練習しろ」「育成はレポートを出せ」など育成だから〇〇ということが立て続けにあります。
支配下登録選手に上がるためには練習や人一倍の努力が必要な事も承知です。
スポーツに生きてきたから実力世界であるのも十分理解しているのですが、どこか「差別」に感じてしまうのは残念という選手が多いるのです。
育成選手であっても実力が発揮じづらい名ばかりの選手と感じる人が多いようです。
しかしその中でも有名な選手に上り詰めているのは事実ですから、本当に小さな希望の狭き門を突破しなければならないんですよね。
厳しい世界でも希望がないわけではありません
このような育成ドラフトの厳しい世界。
公に活躍する選手のように傍から見て華やかな世界とはずいぶんとかけ離れていることがわかります。
通常のドラフトで選ばれなかった選手の多くはせめて育成ドラフトで選ばれたいと願う若い選手が多いのですが、このような現実があります。
しかし限られた枠に選ばれたこと、望みがないわけではないこと、あなたの野球に対する思いなど正面から見ることであなたの選択が変わってくるのではないのでしょうか。
就職すれば将来性のある良い就職先に務められるかも知れない、そんな時に将来性が薄い育成ドラストに選ばれたなんてことがあると、あなたはきっと悩むでしょう。
後悔ないよう自分の思いに正直に向き合ってくださいね。