インドのスポーツ、カバディを知っていますか?
インドのスポーツと言えばクリケットですが、クリケットに負けず劣らず人気を得ているスポーツが「カバディ」です。
「カバディ、カバディ、カバディ…」とずっと言い続けなければならないという面白い要素もありつつ、実は格闘技の要素もあるという謎のスポーツ「カバディ」。
皆さんも一度は目にしたことがあると思いますが、そもそもカバディはどのようなスポーツでどのような歴史があるスポーツなのでしょうか。その魅力とは?
日本でも人気があるカバディ、あなたも挑戦してみませんか?
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インドのスポーツ、カバディとは
カバディはインドで学校の授業に取り入れられている国技
競技人口は実に数百万人いる、人気スポーツなのです。
鬼ごっことドッジボールの要素が合わさったようなスポーツで主なルーツは次のようなもの。
- 7人対7人で行う。
- 攻撃する側が守備をする側のプレーヤーにタッチして戻れば得点。
ただし、この時攻撃する方は「カバディ、カバディ…」と言い続けなければならず、息継ぎや咳をするとアウトになってしまう。 - 守備する側は攻撃する人を捕まえ、相手コートに戻るこをと阻止すると得点が入る。
- 攻撃と守備を交互に行い得点を競う。
確かにボールを使わないドッジボールのようでもありますが、実際には格闘技としての要素もある激しいスポーツです。
大昔、獲物を追いかけた狩りがスポーツに転じたものと言われていますが、掛け声の「カバディ」に特に意味は無く、日本語の「わっしょい」のような掛け声だと言われています。
インドで人気のスポーツ、カバディの歴史について
カバディはインド・パキスタン・バングラデシュなどでは数千年前から存在する伝統的なスポーツです。
もともと武器を使わずに数人で獣を囲い込み捉えるという狩猟方法がスポーツになったもの。武器を持たない分、戦術や身を護るための格闘要素があり、それがスポーツとして成熟したものです。
世界史にも登場する二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」にもその記述があり、その内容から攻撃と守備がそれぞれ7人というルールが定められました。
現在はコートの中で行うカバディも、ここに描かれているのは境界線のない広い大地を駆け回って行われていたとあります。
南アジア諸国を中心に行われているカバディ
近年になって欧米諸国を初め日本や中国、韓国などにも拡がりをみせ少しずつですが競技人口も増えつつあります。
1989年からは日本でも全日本カバディ選手権大会が開催されています。その他にも学生選手権など年に数回の大きな大会が開催されているのです。
インドのスポーツ、カバディの魅力とは
球技とは違った魅力のカバディ。見どころは俊敏な鬼ごっこのように相手陣地に飛び込み、瞬時に戻る瞬発力。
「カバディ」というワードを連呼しながらプレーするという珍しさから観戦するだけでも面白いと思います。
格闘技の要素があるため、エネルギッシュでパワフルなプレーも魅力なカバディ
また、審判の判断基準が難しいことからアマチュアの試合では得点が自己申告によることも多いのだそう。こうなると重要になるのは「フェアプレー精神」と「信頼関係」。
自然とフェアな選手が望まれるようになるといいます。インドでも非常に熱狂できる魅惑のスポーツとして人気が高いのです。
まだまだ日本で実践を見る機会が少ないのが残念ですが、調べてみるとどんな試合が行われているのか、実際に見てみたくなりますね。
インドではカバディがプロ化、テレビ中継でもされるほど大人気
インドではすでにプロ化され、テレビではゴールデンタイムに中継されるほどの人気スポーツです。
「ボリウッド」として映画制作も盛んなインドでは、俳優がチームのオーナーや関係者であることも多いため、試合の合間には俳優たちの表情が大写しになることも。映画も人気の娯楽なので、カバディと俳優たちの姿が両方見られるということも人気です。
俳優とのコラボレーションは、先にプロリーグが始まっていたクリケットでも使われた手法です。2000年代に入り、経済成長も大きなインドではかつて先進国でも見られた競技のプロ化からの娯楽との融合が起こっています。
ただ、インドの場合は欧米や日本とは違い早い段階からメディアミックスの手法が取られたところに「お国柄」が現れているような気がします。
カバディはカバディと連呼するのがルールだが、聞こえないボリュームで言うため実際はよく聞こえない
なんと言ってもカバディの一番の特徴は「カバディ、カバディ…」と連呼すること。実際に試合を見た人からある疑問が。
確かにパワフルでスピーディーなプレーは面白いのですが、気がつけば「カバディ!」という声が聞こえないのです。
ルールを確認してみても「『カバディ、カバディ』と連呼する必要がある」との記述。
専門家に話を聞いてみると、実は観客にまで聞こえるほどの大声で言う必要はないんだとか。
よく見ると口元が動いて、何か行っているようではあるものの周囲の掛け声にかき消されてカバディと言っているのかどうかわかりません。
連呼するイメージが強くありますが、そういえば「大声で」とは聞いたことありませんね。
攻撃側は「カバディ」とキャント(連呼)しなければ反則を取られますが、とにかく言い続けるのがルールであって周囲に聞こえなくてもいいのです。
インドでは野球やサッカーのような人気スポーツカバディは今後どこまでメジャーになれるか
バラエディ番組などで取り上げられて名前だけは知っていても、多くの人は試合を見たことがないカバディ。
しかし、インドやその周辺では日本の野球やサッカーのような人気スポーツなのです。すでに日本でも全国大会が開催されていたとは少し驚きですね。
世界的にもまだまだマイナースポーツではありますが、13億人以上の人口を抱えるインドで人気ということは、ファン人口も意外と多いのかも。
日本や欧米でも拡がりを見せていると言いますから、今度どこまでメジャーになるのか楽しみでもあります。
実際に見た人からはスピーディーでパワフルで面白いスポーツだという意見も飛び交っているようですから、今度実際に試合を見る機会が出てくることでしょう。スポーツ観戦が好きな人にとっては、また楽しみが増えるのではないでしょうか。