出産する前は職場復帰を考えていたものの、育児休暇中にやっぱり仕事を辞めようと考える人もいるのではないでしょうか?
もし退職する場合は、どんなふうに会社に報告すればよいのでしょうか?気をつけることは?
みんなに納得してもらえる退職理由を考えよう!育児休暇中に退職する場合の報告の仕方と注意すべきポイントについて説明します。
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育児休暇中に退職を決めたら、報告は早めにしよう
育児休暇中に退職せざるを得なくなったら、早めに上司に報告しましょう。
会社側では、育児休暇終了後にはあなたが戻ってくると思っています。
あなたの育児休暇中だけ、あなたのポジションをアルバイトやパートにお願いしていたり、他の社員に分担するなどして穴埋めしていることでしょう。
それはあくまでも、戻ってくるという事が前提なので、一時的な措置に過ぎません。
あなたが急にやめることになってたら、会社としては別の対応をしなくてはいけなくなるでしょう。
一時しのぎの体勢のまま業務をずっとこなすことは難しいでしょうから、会社は後任探しをしなくてはいけません。
会社復帰を条件に手当てが出て、戻るポジションも確保されているのが育児休暇です。
復帰しないというのはあなたの身勝手と受け取られるでしょう。
ですから、退職せざるを得ない状況になった場合には、なるべく早く会社に報告するのが礼儀です。
また、会社を辞める際には、業務の引継ぎはきちんと行なうようにしましょう。
あなたの行っていた仕事にもよりますが、後任への引継ぎは自分で行なうのが良いでしょう。
会社と相談してどうしても都合がつかず出向けないなら、せめて電話やメールで対応するくらいの気遣いは必要ではないでしょうか。
育児休暇中に退職の報告をする場合の文例をご紹介します
育児休暇中に退職せざるを得ない場合には、上司に報告して退職の際には職場の方へも報告することになります。
そのような時には、自分の身勝手な申し出だけど、出来るだけ角を立てずにスムーズに進めたいというのが本音ではないでしょうか。
退職を上司に報告する際には、できるだけ早くに相談するのが礼儀です。
やむ得ない退職理由をきちんと説明して、引き継ぎなどの相談をしましょう。
退職日には職場の方へも報告することになります。
その時には以下のような順でスピーチにするのがおすすめです。
- 退職の報告
- 退職理由
- お世話になったことへの感謝の言葉
- 自分の今後について
- 会社への心遣いの言葉
スピーチ例
私事で恐縮ですが、本日付で退職することとなりました。
当初は出産後には会社への復帰を希望していましたが、実際の育児してみると思っていた以上に大変で、仕事との両立が難しく、退職して育児に専念することにいたしました。
育児休暇を頂き、復帰に向けてたくさんのご配慮やご厚意を頂いたにもかかわらず、ご迷惑をかけることになり、申し訳ございません。
在職中には、大変親切にしていただき感謝しております。
ここでの経験をこれからの人生に生かしていければと思って折ります。
最後になりますが、会社の益々のご発展と、これからの皆様の健康とご活躍を願って折ります。
長い間、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
育児休暇中に退職の報告をする場合、理由はなんて言うべき?
育児休暇中に退職せざるをえなくなることは、よくある話です。
下記のような理由が大半を占めているのではないでしょうか。
- 保育園に入園できない
- 産後に体調を崩した
- 子供に障害がある
他にも夫の転勤などが理由の場合もありますが、これらは本人の意思だけではどうする事も出来ない、「やむ得ない理由」ではないでしょうか?
それに対して、個人的な理由で退職を願う方もいます。
- 育児と仕事の両立に不安がある
- 子供と離れたくない
こういった、子供が生まれてからの心境の変化で退職を決断される方もいることでしょう。
それは、社会人としてルール違反といいたくなりますが、始めから退職する気だったけど、育児休暇の手当てが欲しかったから申請したという方も中にはいます。
いずれも、本人にとっては正当な理由かもしれませんが、会社側からすると「やむ得ない理由」以外は理解しがたいかもしれません。
一般的には、「やむを得ない理由」を伝えて退職するケースが多いです。
育児休暇をとった人が皆、「やっぱり子供が可愛いから辞める」とか「手当が欲しかっただけ」と急に退職を言い出すようでは、会社としては育児休暇への印象が悪くなってしまいます。
そうなると、今後育児休暇をとりにくくなる可能性出てくるかもしれません。
育児休暇中に退職する場合、育休手当はどうなる?
育児休暇中に退職する事になった場合、受け取っていた育休手当てはどうなるのでしょうか。
育休手当は、育休開始日から1カ月ごとの期間を支給単位期間としています。
給付金は2ヶ月ごとに振り込まれます。
退職を申し出ると、「退職日の属する支給単位期間の一つ前の支給単位期間まで」支給されることになっています。
会社によっては、会社規定によって1ヶ月前までに退職を申し出ると決めている事もあります。
それにそって退職日が変わってくると、支給期間も変わってくるので、事前に確認しておくのが良いでしょう。
働き方や勤務年数などにより退職金をもらえる場合があるでしょう。
そのときに、育児休暇期間を勤務年数に含めるかどうかは、会社の判断になります。
含める場合と、含めない場合で退職金の金額に差がでる可能性があります。
気になる方は、退職金制度についても事前に確認しておくのが良いでしょう。
育児休暇後も退職せずに働き続けた場合はどのくらいの収入になる?
育児休暇後に退職せずに働くことにすると、収入はどのくらいになるのでしょう。
例えば、31歳で年収約500万円くらいだったとすると、定年までの収入は大まかに試算して約1億7,000万円です。
内訳は以下になります。
- 育児休業給付金:約250万円
- 2年間短時間勤務復職:年収約350万円
- 60歳の定年までフルタイム勤務:年収約500万円
- 退職金:約2千万円
50歳までは給与上昇率0.5%として試算しています。
かなりの額になりますね。
そこから保育園などの費用が差し引かれることになります。
6歳までで場所などにより差がありますが、約400万円程度でしょうか。
年齢が小さい方が高額で、3歳未満だと月に5万円くらいかかったりします。
しかし、一時時短勤務などで収入減になるとしても、退職金などを考慮すると、一度退職して再就職するよりも、トータル額は多いのではないでしょうか。
現在もパートで退職金もなく、給与も上がらないということであれば話は変わってくるでしょう。
一度、ご自身の給与額で試算してみるのが良いでしょう。
退職するか、復職するかを検討する、1つの判断材料になります。