エチケットとマナーは似たような意味合いで使われることが多い言葉です。でも、この2つの言葉の意味を理解して使っている人は少ないかもしれませんね。
エチケットとマナーの違いは一体何なのでしょうか。詳しい意味や使う場面は?
そこで今回は、エチケットとマナーの違いと意味、2つの言葉が表現していることについてお伝えします。
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エチケットとマナーの違いって?
普段、エチケットやマナーという言葉を用いる際には「エチケットがなっていない」「マナー違反」など、あまり良くないことを指摘する場面で使われることが多いように感じます。
では、具体的にエチケットとマナーの違いをご存知でしょうか?
エチケットとマナーともに、意味としては礼儀作法や気遣いを指します。どちらの言葉を使うかは、何に(誰に)対して言及するかによって違ってきます。
エチケットとは、個人への態度に対して、とくに身だしなみなどについて使われます。これに対し、マナーとは主に個人を特定せず、公共全般に対して使われます。
近年ではこれらを「モラル」と置き換えられることも見受けられますが、こちらもやはり同様に「モラルに反する」など、否定的な場面で使われることが多いようです。
エチケットとマナーの違いについてもっと知ろう!
では、もっとわかりやすくエチケットとマナーの違いについて。
エチケットとは
特定の個人に対しての礼儀作法のことを指します。身だしなみがきちんとしていなかったり、連絡もなく平気で約束の時間に遅れてきたりことは、エチケット違反と言えるでしょう。マナーよりももっと身近な、ある特定の人物にのみ不快感を与えるような行為に対して使われます。
マナーとは
例えば、運転マナーや食事マナーなどは、公共の場においての礼儀作法全般を指します。ある特定の個人というよりは、より多くの人に迷惑がかかる行為に対してマナーという言葉が使われます。咳がひどいのにマスクもせずに満員電車に乗っている人や、図書館などの静かな場所で大声で話す行為などは、即マナー違反の認定をされてしまいますよね。
また、マナーは英語であるのに対して、エチケットはフランス語であるといった相違点もあります。
ただ、実際にはこれらの言葉を使う際には、明確に区別して使う方は少ないのではないかと思われます。どちらを使っても意味としては通じますし、逆の場面で使ったとしてもさほどおかしくはないのが実情です。
エチケットとマナーの違い・マナーについて
マナーとは、快適に生きていくうえで最低限必要な、他者への思いやりの精神のことです。皆が少しずつでも思いやりを持って行動することで、より暮らしやすい社会となるのです。
マナーには厳格な決まりはありませんので、たとえマナー違反を犯したところで、法的に罰せられることはありませんが、周囲の人たちからみれば、「マナーがなっていない人間=信用性に欠ける」と捉えられる可能性も。
日常生活においては、さまざまな場面でマナーを問われます。その一部を例として挙げてみましょう。
- 食事をする際には口を閉じて噛む、お箸の使い方や手の添え方など
- 公共の乗り物ではお互いに席を譲り合う
- エスカレーターでは左側に立つ(地域により違いはあります)
- 犬の散歩をする際はきちんとリードをつける、フンは持ち帰る など
これらは、マナーという言葉を常識と置き換えても良いのかもしれませんが、近しい人でなければなかなか指摘しにくい点ばかりなので、本人は気付かずにマナー違反をしている可能性が高いでしょう。
エチケットとマナーの違い・エチケットについて
エチケットとは、相手が不快にならないように配慮するといった意味合いがあります。マナーと同じように使われがちですが、ある特定の人物に対しての礼儀作法のこと指します。
車酔いした際に使われるエチケット袋などが良い例ですが、より衛生的に過ごすための配慮が出来るか否かが問われる場合に、エチケットという言葉が用いられます。
他にもエチケットが問われるのは、おもに服装や身だしなみに関する事柄が多いです。男性であれば、大事な場面ではスーツにネクタイを着用するなど、TPOに合わせた服装が求められます。高級な飲食店には暗黙のドレスコードがあるように、どこにでもサンダルやスニーカーでOKと思っていてはいけません。
また、外出するさいには最低限の身だしなみは整えておく必要があります。ひどく寝癖がついたままでは、だらしない印象を与えてしまいます。
さらに最近では、インターネット上の投稿などに対しての「ネチケット」という言葉も広まっています。不用意な発言から他者に不快な思いをさせないように、投稿する際には気を配る必要性があることもお忘れなく。
エチケットとマナーの違いを知ってルールを守った生活を
ここでもう一度おさらいしますが、「エチケット=特定の個人に対するもの」「マナー=公共の場で求められるもの」を指します。
どちらもあくまで周囲に対しての礼儀作法が出来ているかどうかを問われるものなので、他者に対しての思いやりを態度として顕すことが出来ていれば良いということになります。
自分の行為に対して、他者がどう思うかは人それぞれの感じ方にもよるので一概には言えませんが、他者を不快にさせないように振舞うことで、最低限のエチケットやマナーを守ることは出来ます。
マナーやエチケットに気を配ることは、ひいては社会で生きていくためのルールを守ることにも繋がります。ルールを守れないと、生きていくことはおろか他者との共存も難しくなります。
ここまで読んでいただいて「自分はだらしない方だから、周りの人からはマナーやエチケットがなっていないと思われているのかも…」と思い当たるフシがあるあなた!まずは出来ることから始めてみませんか?
言葉遣いを気をつけるだけでも、周囲の印象はガラリと変わりますよ。