昔であれば、仕事で何か問題があるたび上司へ報告したものですが、今はどこまで報告すればいいのか悩む若手社員が多いようです。
上司へ報告する場合に重要なポイントは何なのでしょうか?報告するかしないかの基準とは?
部下は上司へどこまで報告すべきなのか?「報連相」の必要性と注意すべきポイントについて説明します。
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上司への報告はどこまで?注意すべきポイントとは?
会社で大事なのは「ほう・れん・そう」というのは、よく聞きますよね。
報告・連絡・相談のことです。
ですが、どこまで報告したらよいのか、その基準に悩むことはありませんか?
上司を見ればいつも忙しそうだったり、席を外していたりして、報告するほどのことなのか悩みますよね。
上司へ業務報告する時に注意するべきポイントはいくつかあります。
結構ありがちなのが、自分を基準に判断してしまうケースです。
自分は重要視していなかった事が、実はかなり重要で優先度の高いものだったということがあります。
後回しにしてしまったせいで、大事になってしまう可能性もあります。
もし、少しでも判断に迷うならば、報告して指示を仰ぐのがベストでしょう。
また、そういった判断を要する報告はメールなどではなく、対面で行うほうが良いです。
そして、最も大事なのは、緊急を要する報告は絶対に後回しにしないことです。
些細なことまで上司に報告して、「そんな報告までするな」と言われたこと、ありませんか?
一度そんなことを言われてしまうと、次からなかなか報告しにくくなってしまいますよね。
ですが、気にしてはいけません。判断に迷うなら、毎回早めに報告するべきです。
数をこなして、業務になれてくれば、次第に判断に迷うことも少なくなってくるでしょう。
報告せずに業務が滞ったり、会社に損失を与えてしまったら、あなたは信頼を失ってしまうことになります。
上司へはどこまで報告すべき?自分の勝手な見解は言わない方がいい?
上司へ報告する時に大切なことは、報告内容を自分の中で整理して、必要な情報だけをピックアップしてまとめておくことです。
報告と理由だけを簡潔に報告しましょう。
例えば、「A社とは長年お付き合いしてきたが、製品が値上げしてしまったのでB社に変更した」とします。
この場合の報告に必要なのは、以下になります。
報告:製品の仕入先をA社からB社に変更した。
理由:A社が値上げしたこと。B社製品はA社のものと同等の効果が見込まれること。
こういった報告の時に、「A社はC商事から仕入れてるので、円安の影響で値上げ下のかもしれません。」とか、「私はA社で良いと思いましたが、開発チームから言われて」といったような、裏付けの無い個人的な意見などをを付け加えていませんか?
上司は報告内容の情報を元に状況を判断します。
個人の感情や感想を織り交ぜてしまうと、事実が歪んでしまう可能性もあります。
ですから、事実だけを簡潔に報告するように心がけましょう。
上司への報告はどこまで?「報連相」の必要性とは?
会社にいると「ほう・れん・そう」が重要だと教わります。
上司への報告・連絡・相談のことを指していますが、その必要性について考えたことはありますか?
報告・連絡・相談をしっかりと行なうことで、以下のような効果があります。
- 問題や事故を未然に回避する為
- より良い仕事にする為
報告が遅れたばかりに事故が発生したり、連絡が無かったので問題が起きたということはあり得る話です。
しかし、どの情報がそういったことにつながってしまうのが、判断しかねますよね。
ですから、報告・連絡・相談を普段から行なっておく事が大切になります。
報告・連絡・相談は会社を問題や事故を未然に回避する事に繋がりますが、あなたの信頼を失わないことに繋がっています。
また、報告・連絡・相談を活用することで、仕事の質を上げることにも繋がります。
事故の予防により、事後処理の回避にもつながりますし、日々の業務内容について相談することで仕事の効率化なども図ることが出来るでしょう。
上司への相談に関する部下の悩みとは?
上司への「ほう・れん・そう」では色々な方がやはり悩んでいます。
もっとも多いのは、何かあると「どうして事前に相談しなかったのか。」といわれ、こまめに相談すると「そんなことまで報告するな。」といわれるというケースでしょう。
酷い時には、相談しても面倒くさそうな対応をされてしまうことさえあるでしょう。
残念なことではありますが、上司が皆、人格者なわけではありません。
結果の良し悪しに関係なく、部下の判断を支持してくれるわけではないのです。
また、あまりにも事前に相談することを求めらると、信用されていないのかもしれないと悩んでしまうケースもあります。
上司には人の上に立つ立場として、部下からの相談にはきちんと対応して欲しいですね。相談した際に、親身になってくれたり、よいアドバイスをもらえるなら、もっと相談しやすくなります。
上司に報告するかどうかを自分で判断できる人が出世する?
上司に報告する時に求めらる能力
それは、上司によって報告の判断基準が違うので、その基準を見極める力です。
もう1つは感情の起伏を読み取る観察眼です。出世する人は、こういったことにも神経を配っているものです。
上司は人間ですから、それぞれ考え方が違うのです。
それに、上司といえども皆が有能かどうかは個人差があります。とても感情的になるような上司もいます。
報告しなかったことを注意されると、次から全てを報告する方がいます。
しかし、大事なのは「何」を報告するかよりも、「どんな時」に報告するかです。
上司によっては明確な基準を自分で持っていない人や、感情の起伏が激しい人もいるでしょう。
そういう場合にはタイミングが重要になります。
「あの件はどうなっている!」と言い出しそうであれば、重要度は関係なく報告や連絡をした方が良い場合もあります。
自分の上司の能力や性格を見極めて、報告基準を探りましょう。
こういった使い分けが出来ないと、出世は難しいかもしれません。