似ているけれども全然違う?野球とベースボールの違い

野球とベースボールにはどのような違いがあるのでしょうか?ルールは同じでも、ここまで細かい違いがあるともう別のスポーツのような感じもしますが、そんな違いを比べてみるのも楽しいですね。

日本の選手が海外で活躍するには、私達が思っている以上に大変なことなのかもしれません。

野球とベースボールの違いについて紹介します。

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野球とベースボールの違いは球場の大きさ

野球を英語で表すとベースボールになりますが、これらはイコールではありません。

野球とベースボールの決定的な違いは、試合を行う球場にあります

単純に球場の大きさだけで言えば、日本にもメジャーリーグの本拠地並の大きなスタジアムはありますが、ここでいう球場の違いとは、球場の形状にあります。

ベースボールが行われる球場は、大きなスタジアムがほとんどですが、中には左右非対称な狭い球場もあり、大きさもバラバラです。これに対して日本にある球場は、左右対称に作られており、左右どちらのバッターにも不利にならないように設計されています。もちろん小さな球場もたくさんありますが、プロ野球チームの本拠地が置かれているような、ドームクラスの球場も数多くあります。

一般的に日本の球場は野球観戦を目的として作られているのに対して、大リーグで行われるベースボールのボールパークは、広大な面積に野球観戦以外のさまざまな施設が揃っており、大人から子供までレジャーの一環として楽しめる工夫がなされているという点も、野球とベースボールの大きな違いと言えるでしょう。

野球とベースボールはコレも違います

球場以外にも、野球とベースボールにはさまざまな違いがあります。実際にプレーする上で最も影響を受ける点について紹介します。

使用されるバッドとボールの違い

バッドの材質

野球の試合で使われる木製バッドには、アオダモやホワイトアッシュという材質が使われています。これに対してベースボールでは、日本と同じホワイトアッシュの他にも、ハードメイプルという木が使われています。アオダモは木材の中でも比較的柔らかく、ボールを芯で捉えやすいのに対して、ハードメイプルは非常に硬いため、強くボールを打ち返す強打者が使用するのに適しています。

ボールの大きさや重さ

野球とベースボールで使用されるボールには規格があります。大きさは22.9~23.5センチ、重さは141.7~148.8gと決められている中で、野球ではこの規格の最小値を採用しているのに対して、ベースボールではこの最大値を採用しています。
また、ボールの質感や縫い目の高さにも違いがあるため、日本のプロ野球から大リーグに渡ったピッチャーがボールに慣れるまで苦労するというのは、このためでもあります。

野球とベースボールの違いで気になるのは審判の判断基準

基本的なルールに関しては、野球とベースボールに違いはほぼありませんが、あえて試合進行に関わる違いを挙げるとするならば、ストライクゾーンの判断基準でしょう。もちろん、基本的なストライクゾーンはどちらの場合も、ボールがホームベース上を通過し、なおかつバッターの胸元から膝あたりの高さまでと定められていますが、それぞれどの範囲までをストライクゾーンとするかは、審判によっては個人差があります。

日本のプロ野球の審判が内角高めのボールに対しては比較的甘く、外角低めに対してはわりと厳しく見るのに対して、ベースボールの審判はそれと真逆の傾向にあります。

また日本の野球では、ピッチャーが塁にいるランナーに対して牽制球を投げた際などに、ボークの判定をされる場合がありますが、ベースボールではセットポジションでしっかりと動きを止めなくても、ボークとならないケースが多いです。

日本の野球においては、ゲームの序盤からでも得点のチャンスがあれば、バントや盗塁を絡めてまずは1点を取りに行く傾向にありますが、パワーヒッターの揃った大リーグのベースボールでは、一発構成で一度に大量得点を狙うケースが多いため、序盤から1つアウトを増やしてまでバントで進塁させるケースはほとんどありません。

乱闘が多いのは?野球とベースボール

日本の野球の試合では、審判の判定に対して監督や選手が抗議する場面をよく見かけますね。

ベースボールでは審判に直接抗議することは認められていません

ですがその代りにストライク判定機(クエステックシステム)によって、審判が正しい判定を行っているかを常に測っており、審判と判定機それぞれのジャッジが90%以上一致していないと、審判にはペナルティーが課せられるシステムとなっているのです。

メジャーリーグの試合では乱闘シーンも珍しくありませんが、こちらも日本の野球とは違い。乱闘に参加しない選手にはペナルティーが課せられるため、頭部などへの危険球が投げられた際は、選手総出の乱闘騒ぎとなるのです。
わざとではないにしろ、自分のチームのバッターに対して危険な球が投げられた場合、コレに対してピッチャーは相手チームのバッターに対しても同じように危険球を投げ返すのが、ベースボールの試合では暗黙のルールとなっているようです。

野球とベースボールの大きな違いは楽しみ方

野球とベースボールは、日米どちらの国においても国民的スポーツであるという点は間違いないでしょう。アメリカ発祥のベースボールが海を渡って、日本ではベースボールとは異なる形で野球として今日のように根付いた背景には、両国の国民性の違いも関係してきます。

アメリカのベースボールは細かい戦術よりも、力と力のぶつかり合いがメインとなるのに対して、日本における野球は、バントや盗塁を絡めて、頭と足を使いながら緻密な試合運びが行われるという点は、やはりアメリカ人と日本人の国民性が如実に現れていると言えるでしょう。

野球の試合中は監督の采配がモノを言うため、1つの采配ミスで試合の流れが大きく変わったり、序盤の1点が終盤まで尾を引いたりすることも珍しくはありません。これに対してベースボールでは、ピッチャーもバッターもそのパワーはやはり日本人選手たちとは比べ物にならないほど強いため、ホームランも出やすく試合が大きく動くシーンが数多く見られることも。

野球とベースボールは同じスポーツではありますが、どちらもそれぞれに独自の見どころがたくさんあります。これを機に、それぞれの違いを楽しみながら、観戦してみるのも面白いのではないでしょうか?