高卒でも就職できる仕事として、電車の車掌の仕事に就きたいと考え方もいると思います。
そこで、気になるのが給料や休暇についてです。
電車の車掌の給料の目安や、休暇の取り扱いについてご紹介します。
また、車掌になるまでの鉄道会社に入社してからの流れもご説明していきます。
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電車の車掌の給料の相場
今も昔も、電車好きの男の子の憧れの職業としては、電車の車掌や運転士が挙げられます。実際に社会に出てはじめて就職するにあたって、車掌を目指してみたいと考えている方に向けて、ここではまず車掌という職業の給料や年収などについて触れてみたいと思います。
車掌になるためには、まずは鉄道会社に就職する必要があります。どんな職業にも言えることですが、社員の給料やボーナス、年収などは、勤続年数や役職などによって大きく差が出てきます。さらに、高校卒業後すぐに入社したか大学を出てからの入社なのかによっても、初任給には開きがありますが、一般的には高卒で採用された場合の初任給は、だいたい17万円前後になるそうです。
また、車掌という職業全体の年収は、平均で約600万円ということですが、こちらも各鉄道会社ごとに違ってきます。さらに、残業や夜勤などの頻度によって、給料や年収にも開きが出てくるようです。
給料面だけでみると、やはり大都市圏で働いているほうが、より年収は高くなります。さらに、いわゆる大手と呼ばれる鉄道会社であればあるほど、その傾向は顕著になるようです。
電車の車掌の給料の推移
電車の車掌の給料を見てみると、やはり運転士よりは若干低いものの、車掌以外の駅員と比べると高くなる傾向にあります。
給料は勤続年数を重ねるごとに高くなっていきますので、ボーナスや年収で比較すると、他職種との差は年々大きくなっていきます。
さらに、同じ車掌という職業でも、勤めている鉄道会社の規模によっては、それだけ年収にも大きく影響してきます。
また、先程もご紹介した通り、車掌全体の平均年収としては、約600万円ほどですが、それらは入社直後の新人時代から定年を迎えるまでの全ての世代の平均であることから、こちらも勤続年数や年齢によってずいぶんと差があることはおわかりいただけるかと思います。
私の兄は高校卒業後に鉄道会社への就職を希望していましたが、色々と調べているうちに、やはり憧れの職業であるが故に、実際に仕事をするとなると、夢が現実となることへの難しさを痛感したようでした。
給料以外にも重要な休暇や休日について
一般企業に勤めるサラリーマンなどとは違って、鉄道会社の社員には決まった勤務形態は存在しません。多くの職種が電車が稼働している早朝から深夜まで、交代制で働いています。
車掌においてもそれは例外ではなく、勤務はシフト制であり、しっかりと週休二日制が導入されています。人命を扱う職種であるがゆえ、各勤務時間は法律によって厳格に定められており、それを大幅に超えた超過勤務となることはまずありません(災害時などを除く)。
シフト制が組まれているという性質上、急な欠勤や勤務変更には応じてもらえない場合もありますが、事前に申請された有給休暇などは、基本的には使うことが可能となります。ただしこちらも、年末年始などの大型連休時など、鉄道会社にとっても忙しい時期には、事前申請が通らない可能性も高くなります。
電車の車掌になるまでの流れ
高卒で仕事に就くことができる職業においては、電車の車掌は給料や待遇面からしてもかなり魅力的な職業だと言えるでしょう。
電車の車掌になるためには、まずは鉄道会社に現業職として採用されるのが一般的です。
鉄道会社の採用枠としては、現業職と総合職の2つに分かれるわけですが、車掌と運転士を目指す場合は、現業職として採用される必要があるのです。
現業職は高卒での採用者がメインとなりますので、大卒者と同じ枠で採用される職種に比べると競争率は低いように感じるかもしれませんが、やはり鉄道会社の中でも車掌や運転士は花形の職業ですので、それだけ狭き門となるのは言うまでもありません。
しかし、鉄道会社に勤務すると同時に、いきなり車掌になれるわけではありません。まずは駅員としての現場経験を積んでから、車掌になるための試験を受ける必要があります。
電車の車掌になるために資格はいるのか
実際に電車の車掌になるためには、数年間の現場経験を積んだあとに、まずは車掌になるための試験を受けることができるという資格が得られます。
一般的には、入社してから駅員としての経験を2年ほど積んだのちに、直接の上司などから試験の案内を受けることが多いのだそうですが、これも各鉄道会社によってタイミングは異なるようです。
車掌になるための試験は、一年間に1回から2回行われる会社が多いようです。試験の内容としては、車掌になるために必要な知識を問う筆記試験と、車掌になるための個人の適性が問われます。
試験に合格すると、講習や実地研修を経て、最後に成業試験にパスすることで、晴れて車掌として勤務することができるようになります。
小さい頃からの夢を叶えるべく、電車の車掌を目指す方たちは数多くいます。ライバルに勝ってまずは鉄道会社に無事に就職できることをお祈りしております。