自衛官は公務員ですが、一般の公務員よりも定年の年齢が早いです。このため、定年を迎えた年齢でも再就職をして仕事をする人はたくさんいます。
では、自衛官が定年後に再就職する場合、どんな就職先があるのでしょうか。資格を生かして就職できるって本当?
そこで今回は、定年後の自衛官の再就職先で多いものについてお伝えします!
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自衛官の定年年齢は早い!定年後の就職先って?
自衛官の定年の年齢はほどんどの場合50代半ば、53~54歳となっています。一般的な企業のように60歳ではありません。そのため、年金を受給するまで再就職して仕事する人がほとんどのようです。
では、どうやって再就職先を探すのでしょうか。
自衛官は定年の年齢が近づくと、部隊の中にある「就職援護室」というところに再就職についての相談に行くようです。ここは退職する自衛官の再就職先を斡旋するための部署のようなところです。
一般の会社員であれば会社内にそのような部署はないので、自衛官の方が恵まれているのかもしれません。
自衛官が再就職する業界は、警備関係や建設関係、運転手など自衛官時代に取得した資格を活かした職に就く人が多いと言われています。
定年後の自衛官の再就職先の一例
自衛官の中でも教育関係や人事関係の仕事をしていた人は、学校法人などへ再就職しているようです。
また、自衛官には陸上自衛官・海上自衛官・航空自衛官がありますが、それぞれの再就職先にも特徴があるようです。
例えば陸上自衛官の場合は、災害等の支援などの経験が多いので、市役所の危機管理関係などに再就職する人もいます。
海上自衛官の場合は、世界中の海を航海しているので、造船会社や海運企業などへの再就職が多いようです。
最後に航空自衛官ですが、航空機に関する知識が豊富なので、民間航空会社や航空機製造会社など航空機に関する企業に再就職先する人が多いようです。
全体を通して再就職先で多いのは、先ほども紹介しが警備員や運転手以外にも工場関係も多いと言われています。
定年後の自衛官の再就職先は様々!資格によって異なります
自衛官として働いている間はいろいろな資格を取得しますが、その資格が再就職する時に有利になるようです。
例えば、大型特殊免許。この免許があれば、トラックの運転手になれます。また航空自衛官の中にはパイロットの資格を持っている人もいるので、民間航空会社の操縦士になることもできます。
では、自衛官はどの階級の人でも免許を持っているのでしょうか?
各種免許が必要なのは曹階級の自衛官に限られているので、幹部自衛官は免許を免許を取得する必要ないそうです。そのため幹部自衛官は資格が必要な仕事よりは、礼儀や規律が厳しい金融業界や保険業界への再就職が多いようです。
また若手の幹部自衛官は頭の回転が良いので、管理やマネージメントの仕事が向いているようです。
さらに任期制自衛官については、若いうちに退職する人もいるようです。年齢が若くても就職援護室は利用することができるので、定年の人よりも再就職先できる業種はいろいろあるようです。
自衛官は公務員!でも定年の年齢が違う!
一般的な公務員というと、定年60歳まで働くことができて、企業のように倒産の可能性やクビになることもなくて安定していて、定年後の再就職先もある…。そんな印象ではないでしょうか?
しかし、自衛官も公務員ですが、定年の年齢だけではなく、他にも一般の公務員とは違っているところもあります。
定年の年齢については先ほども述べましたが、53~54歳となっています。また、契約期間が決まっている自衛官もいます。公務員だと天下り先が確保されているとも言われますが、自衛官は一般の公務員よりも天下り先は少ないようです。「防衛省なのに?」と思ってしまうかもしれませんが、国交省や厚労省と比較すると影響力は小さいようです。
さらに一般の公務員だと終身雇用という印象がありますが、自衛官の場合は世間的に言われる終身雇用の意味とは少し違うかもしれません。
自衛官でも退職をする人がいる
自衛官は公務員なので定年まで働く人がほとんどのように思ってしまいますが、そうとも限らないようです。中には依願退職で早期に退職するという人もいるようです。
考えてみると、自衛官の仕事は大変なことばかりですよね。海外に派遣されたり、災害のあった場所で救援活動をしたり、一般の人が体験しないような仕事もあります。
また、命にかかわる任務を担当することもあるでしょう。そのため、定年を待たずに退職することを皆一度は考えるようです。
しかし、若いうちに退職することは、定年まで働いた後で再就職先を見つけるよりも見つけやすかもしれません。
また、自衛官の給料は高いと言われていますが、再就職後は現役時代の半分くらいになってしまうこともあるようです。正社員として働ければまだいいのですが、契約社員やパートとして働いている元自衛官もいるようです。
就職援護室があるから退職しても再就職先には困らないように感じますが、現実は厳しいとも言われています。
ただ、若年定年退職者給付金という制度があるので、そういう面では生活していく上で有利となるかもしれません。