剣道で竹刀を力強く振るために、腕の筋肉を鍛えることが大切だと考えている人も多いでしょう。
しかし、実際には腕だけで竹刀を振るのではなく、他の筋肉も使っているのです。
今回は剣道上達のために鍛えるべき筋肉とそのトレーニングメニューについて説明します。腕以外の筋肉もバランスよく鍛えるようにしましょう。
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剣道上達のために鍛えておくべき腕などの筋肉の部位とは
剣道を経験したことがない人から見れば、剣道はただ竹刀を振っているだけだと思ってしまいます。
しかし試合を見ると分かりますが、そんな優しい種目ではありません。
精神力や集中力も必要な競技なのです。
そんな剣道を上達するためには鍛えるべき筋肉があります。
筋力を意識せずに剣道の練習をする人もいるのですが、筋力を意識することによって剣道の上達ができます。
まずは上腕二頭筋・上腕三頭筋・三角筋です。上腕二頭筋とは人の上肢の筋肉のことを言います。
二頭と言う名前の通り起始部が長頭と短頭に別れているのです。
上腕三頭筋は腕を伸ばした時によく浮き上がる筋肉の部分です。
三角筋は人間の上肢の筋のことです。
以上の3つの筋肉は上腕部の前面や後面、肩周りの筋肉で肘関節の屈曲に関わる筋肉と言われています。
これらの筋肉を鍛えるためには腕立て伏せやバーベルを使ったトレーニングが必要です。
しかし剣道の場合は素振りをすることで一定の筋肉はつくので必要以上に鍛える必要はないかもしれません。
剣道初心者の場合は腕立て伏せなどをして竹刀を持ってもぶれない筋肉を作るようにしましょう。
一見剣道には関係ないようにも思いますが、腹筋は背筋を鍛えることも重要です。
お腹部分にある腹直筋や腹斜筋、そして背中の広背筋や脊柱起立筋は剣道において重要な筋肉なのです。
なぜなら腹筋や背筋が弱いと相手との打ち合いの場面で力負けしてしまうのです。
打たれ強い体があれば試合でも力負けすることはありませんので、体幹を鍛えましょう。
剣道に必要な腕の筋肉をつけるための方法とは
剣道はただ軽く竹刀を振る訳ではありません。
踏み込みを付けて勢いを付けて竹刀を振ることもありますし、見た目以上にハードなスポーツなのです。
打撃が強くなるように筋力を付けることは必ず必要なことになっていきます。
剣道の打ちが最初はなかなか強くならず甘くなってしまいます。
その際には上半身のトレーニングが必要になってくるでしょう。中でも腕や肩の筋肉は竹刀を扱うために重要です。
筋肉を肥大化させたいと言う場合は負荷をかけるトレーニングがオススメです。
しかし剣道で打撃を強くするためには単に筋肉を肥大させるだけでは足りません。
竹刀を振り下ろす時の力が必要なので、そのための筋力を養いましょう。
筋力づくりのためにはダンベルを使ったトレーニングが最適です。
なぜならダンベルを使うことによって普段のトレーニングでは使いづらい筋肉を鍛えることができるためです。
剣道の打ちを強くするためには、竹刀を使ったトレーニングもオススメです。
剣道で使用しない竹刀をいくつか集めテープで巻き重ねていきます。
この剣道を使って素振りをするだけでいいのです。
剣道は竹刀を握らなければ始まりません。
竹刀を握るということは重要なことなので竹刀を使ったトレーニングは有効だと言うわけなのです。
剣道の試合で勝つためには、腕だけではなく下半身の筋肉も強化しよう
剣道には面打ちという技があります。剣道の技は面・小手・胴・突きの4種類しかありません。
その中でも面打ちは打ち方や相手との関係によってバリエーションがあるのです。
そんな剣道でも重要な面打ちを確実に打つためには下半身の筋肉を強化しなければいけません。
面を打つとはどんな動作かご存知ですか。
竹刀を振りかぶって下ろす動作のことを言うのですが、この振り下ろす動作が重要です。
普通竹刀を下ろす時はその場ではなく、左足で蹴り体ごと前に移動しながら振り下ろします。
つまり前に移動することで慣性の法則が働き竹刀も前方へ移動しているのです。
論理的に言うと難しく聞こえてしまいますが、面を打つためには腕の筋力を鍛えるだけではいけないのです。
下半身を鍛えると言うと重りをつけての練習を想像する人もいます。
しかしこれはあまり現実的ではありません。体幹トレーニングで適しているものはスクワットです。
スクワットのポイントは素早く行うのではなくゆっくりと1つ1つの動きをしっかりと行うことです。
そうすることで足腰の持久力を強くしてくれるのです。スクワット以外にも短距離走でも力はつきます。
短距離走の場合はスタートにはクラウチングスタートを取り入れてみてください。
スタート体勢で走り出すことで瞬発力も鍛えることができるのです。
剣道で重要な前腕の筋肉を鍛える方法
剣道をしている人の多くは竹刀を振り下ろすことにより前腕の筋肉が鍛えられると言うのです。
前腕とは手首を伸ばす際に使用する筋肉と手首を曲げる際に使用する筋肉の2つに分けられます。
この2つの筋肉を鍛えることで剣道で竹刀を安定しながらも素早く振ることができるのではないでしょうか。
前腕を鍛えるためのメニューで取り入れられるメニューはリストカールです。
リストカールとはベンチに前腕を乗せて手首から先をだして手のひらが上向きの状態でダンベルを持ち指先からゆっくりと巻き上げる動作のことです。
筋肉は発達していくと自由自在に竹刀をコントロールすることができます。
ポイントは曲げきったところで少し止めてゆっくりと戻すことです。そうすることによって負荷をかけることができるのです。
他にもリバースリストカールも効果があります。
リストカールとは逆に手のひらが下向きでダンベルを持ち、ダンベルを持ち上げる動きです。
リストカールとリバースリストカールを行うことで手首の強化に繋がります。
剣道は全身の筋肉を使った動きが多いです。
1つの筋肉だけを鍛え続けてしまうとバランスが悪くなってしまいます。
そのために1つの筋肉を重点的に鍛えるのではなく、全身を鍛えるようにすることがオススメです。
背筋を使って竹刀を振り上げてみよう
剣道を始めたばかりの頃はまずは礼儀作法から教わることが多いです。
礼儀作法を理解した上で初めて竹刀を持つことができるのです。
しかし竹刀の握りは実は非常に難しく重要なポイントになります。
よく剣道の講演会の場では握り方が間違っている人はいくら練習しても上達しないと言われているのです。
握り方を見ればその人の実力が分かるという人もいます。
竹刀を初めて持つ人には傘を持つように握りなさいと教わります。
他にも相手と握手するような感じで握りなさいと指導する先生もいるそうです。
初心者の場合は必ず竹刀を握る時は左手の小指に力をいれます。
こうすることによって腕の下筋が緊張していきます。
腕が緊張することによって背中や腰の筋肉が使えるようになっていきます。
よく剣道で竹刀を振る時には背筋を使ってと言うのですが、指を意識するだけで自然と力が入ってくるようになるのです。
しかし小指に力を入れると竹刀を早く振り下ろすことができず、試合にも適していません。
よく竹刀と指の動きを観察してみると両手の中指に竹刀の重みを感じる時は小指は緩んでしまうのですが、早く振ることができるのです。
そして自然に振った瞬間に小指はしまっていきます。
常に小指に力をいれるのではなく、振った瞬間に小指が自然にしまるのであまり意識しないほうがいいかもしれません。